日本では縁のないサマータイム(夏時間)ですが、アメリカで生活をしていると年に2回時計を調整しないといけない時期があります。
1年のなかに、1日が23時間になったり25時間になったりする日があります。
この記事では、アメリカのサマータイム制度の基本情報や日本との時差、2024年9月最新の法改正の動きについて解説します。
アメリカのサマータイム(夏時間)は夜暗くなる時間を遅くする制度
サマータイムとは、春から秋の期間に「夜暗くなる時間を遅くしよう」=「起きてるときの明るい時間を増やそう」という制度です。
1年に2回、時計を1時間進めたり戻したりします。
サマータイム時期は夜遊びしやすくなります。
わたしの住んでいる地域は、夏は夜9時過ぎまで電気をつけなくても明るいです。
世界45ヵ国でもサマータイム制度を利用しています。
アメリカのサマータイムの時期
アメリカのサマータイムは、3月第2日曜日の午前2時~11月第1日曜日の午前2時となっています。
- 2023年のサマータイムは3月12日(日)午前2時~11月5日(日)午前2時でした。
- 2024年のサマータイムは3月10日(日)午前2時~11月3日(日)午前2時、
- 2025年のサマータイムは3月9日(日)午前2時~11月2日(日)午前2時となっています。
サマータイムがはじまる3月第2日曜日は1日が23時間、サマータイム終了の11月第1日曜日は1日が25時間になります。
- サマータイムはじまりの時間変更は「スプリングフォアワード(Spring forward)」
- サマータイム終わりの時間変更は「フォールバック(Fall back)」と言われています。
年に2回時計を調整
サマータイムとはじまりと終わりには、家や車の時計の時間を調整をします。
- 2024年3月10日(日)の午前2時→午前3時に1時間進める
- 2024年11月3日(日)午前2時→午前1時に1時間もどす
- 2025年3月9日(日)の午前2時→午前3時に1時間進める
パソコンやスマホ、タブレットは、時間が自動で調整されますよ。
アメリカでもサマータイムのない州もある
アリゾナ州の大部分とハワイ州にはサマータイムはありません。
アメリカ領サモア、グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコ、バージン諸島にもサマータイムはなく、常に標準時となっています。
2024年9月最新情報:アメリカのサマータイムが廃止になる可能性
2022年3月、アメリカの上院議会で年間の時間を一年中固定にしようという動きがありました。
しかし議員たちが標準時か夏時間(サマータイム)のどちらを固定の時間にするかで意見が分かれたため話しが停滞しています。
2024年4月、オクラホマ州では「州内の夏時間に時計を固定する」法案を可決し、知事が署名しました。
しかし連邦法では州が恒久的に夏時間に切り替えることを禁じています。
そのため、連邦法で夏時間政策が認められ次第、オクラホマ州は恒久的な夏時間に切り替わることになります。
アメリカで行われた世論調査では、60%以上の人が半年ごとの時刻変更を廃止したいと考えていることが分かりました。
さらに夏時間で固定して欲しいと思っている人の方が多いことも分かっています。
2024年現在も、数十の州が恒久的な標準時または夏時間のいずれかを採用する提案を検討し続けています。
サマータイム廃止については、州によってタイミングが大きく異なりそうです。
アメリカのサマータイム「メリットとデメリット」
サマータイムのメリット・デメリットを紹介します。
サマータイムのメリット
アメリカの全米小売業協会(National Retail Federation)が行った調査では、サマータイム中は外出する機会が増え、外食や買い物が活発になり、経済にプラスの影響を与えることが報告されています。
また連邦エネルギー情報局(U.S. Energy Information Administration)によると、サマータイムの導入によってエネルギー消費が約0.5%減少し、これは年間で数百万ドルの節約に繋がるとされています。
夜に電気をつける時間が短くなるので節電効果があります。
夜暗くなる時間が遅くなるので、子どもが学校から帰ってきたあと外で遊びやすくなり、肥満防止にもいいとされています。
サマータイムのデメリット
アメリカ睡眠財団(National Sleep Foundation)によると、サマータイムによる時間変更が睡眠サイクルを乱し、とくに春の「スプリングフォアワード」によって、心臓発作や交通事故が増加するというデータがあります。
またミシガン大学の研究では、サマータイムの開始直後に職場での生産性が一時的に低下することが確認されています。
いままで朝5時だった時間が朝6時になるので、早い通勤時間や子どもの通学時間が暗くなってしまう時期があるのもデメリットだと感じます。(5~8月は早朝でも明るい)
地域によるとは思いますが、4月と9・10月の早朝は暗いです。
夏は9時頃まで明るいので、子どもが早く寝る気持ちになってくれないというのも親としては困ることの一つです。
夏は夜9時過ぎまで明るいので、夕食を食べ終わった子ども達は8時過ぎまで外で遊んでいます。(早くお風呂に入って寝てほしいです。笑)
アメリカと日本の時差はどう変わる?サマータイムと標準時に分けて解説
アメリカと日本の時差について紹介します。
地域や時期によりますが、日本とアメリカは13~17時間の時差があるのでほぼ真逆の生活をしています。
アメリカは日本の過去の時間です。
しかし正確にはアメリカにはサマータイムがあるため、時期によって日本と時差が異なります。
そこでサマータイムと標準時に分けて日本との時差を解説したいと思います。
アメリカのサマータイム時期
実はアメリカ内でも場所によって時差があります。
アメリカのサマータイム時期は、日本とアメリカの時差は13~16時間です。
- ニューヨークなどの東海岸では、日本との時差は13時間
- ロサンゼルスなど西海岸では、日本との時差は16時間
たとえば大谷翔平が活躍しているドジャースはロサンゼルスにありますので、ニューヨークに住んでいる人が大谷を見に行こうとしたら3時間の時差を考えて移動しなくてはなりません。
アメリカ在住者が大谷翔平の試合をリアルタイムで見る方法を知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
日本からアメリカ在住者へ連絡する場合も、お相手がアメリカのどこに住んでいるかによって時差が変わってくるので注意してください。
【例】日本が4月2日午前10時の場合、アメリカは?
- ニューヨークなら4月1日の21時
- ロサンゼルスなら4月1日の18時
2024年のサマータイムは年3月10日午前2時~11月3日(日)午前2時です。
アメリカの標準時(サマータイムでない時期)
アメリカの標準時(次回は2024年11月3日午前2時~2024年3月9日午前2時)の場合、日本との時差は14~17時間です。
- ニューヨークなどの東海岸では、日本との時差は14時間
- ロサンゼルスなど西海岸では、日本との時差は17時間
アメリカ内を旅行するときは、時差を調べてからチケットを取ることがかなり重要です。
【例】日本は1月3日午前10時の場合、アメリカは?
- ニューヨークなら1月2日の20時
- ロサンゼルスなら1月2日の17時
アメリカのサマータイムまとめ
アメリカの2024年のサマータイムは3月10日午前2時~11月3日(日)午前2時です。
スマホやパソコンの時計は自動で変更されますが、壁掛け時計や車の時計はご自身で調整するのをお忘れなく。
このサイトではアメリカ駐在する方に役立つ情報を発信しているので、ぜひチェックしてください。
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