- アメリカ駐在前にやっておくといいことをすべて知りたい
- 子どものために必要な手続きや準備することを知りたい
アメリカ駐在前にやらないといけないことは、日本国内での引っ越しとは比べ物にならないほどたくさんのことがあります。
家探しやクレジットカードの準備、アメリカへ持って行く荷物の準備など、次から次へとやることが出てきます。
とくに子どもと一緒に駐在する場合は、どんな準備をしていけば子どもが学校に楽しく通えるんだろうと不安に思う人も多いことと思います。
そこで今回は、アメリカ生活3年目で7歳&9歳の子どもをもつ駐在妻のわたしが、子どもと一緒のアメリカ駐在が決まったらやることをすべてまとめました。
少し長いですが、出国前の準備をモレなくやっておきたい、アメリカに着いてから後悔しないようにやれることはやっておきたいと思っているならぜひこの記事を参考にしてみてください。
【完全版】子どもと一緒のアメリカ駐在準備
子どもと一緒に渡米する場合、アメリカの学校へ通う準備や日本の勉強ができる教材の準備などが必要です。
まずは子どもがアメリカでいい教育が受けられる場所で家を探し、学校入学の手続きに必要なものを準備しましょう。
子どもの学校関連
子どもが通う学校を選び治安を調べてから家を決める

アメリカ赴任者の子どもが通う学校の種類は大きく分けて4つあります。
- 現地校
- 日本人学校
- インターナショナルスクール
- 日本人補習校(補習授業校)
現地校に通う場合、多くの人は住所の学区内にある学校に通うことになるため、学校の評判を調べてから家を決めるようにしましょう。現地校の評判を調べる方法はこちら>>
治安の悪い地域に日本人が住むと危険なので、すでに現地に駐在している方や不動産会社に確認してみるといいです。
アパートにはプールやジムなどの施設が充実していて魅力的なところもありますが、子どもがいると騒音トラブルがあったり、駐車場は毎回空いている場所に停めるので玄関までが遠いようなところもあります。
戸建ての場合は、1階に洗濯機、2階にお風呂というところは不便という声を聞いています。
子どもを現地校に通わせたい場合は、失敗しない成功マニュアル【駐在ママが教えるアメリカの小学校編入準備】を参考に準備を進めてください。
また、アメリカの学校に通う前は「準備するものや給食、いじめにあったらどうしたいいのか」などたくさんの疑問があると思います。
アメリカ赴任者の子どもが通える4種類の学校とは?入学時期や学年制度・年齢という記事で、アメリカの小学校に関する疑問や解決する記事を紹介しています。
予防接種の確認
子どもがアメリカの学校へ入学するには「予防接種証明書(英文)」の提出が義務づけられています。
日本の病院の先生が「これでいいだろう」と思って予防接種スケジュールを考えてくれた場合でも「アメリカの接種スケジュールに合っていない場合はアメリカで接種しなおすことになる」ので注意が必要です。
現地校・日本人補習校どちらに入学する場合でも予防接種証明書は必要です。
>>アメリカの学校入学に必要な子どもの予防接種内容|インフルエンザやコロナワクチン
日本で通っている学校への連絡
渡米予定日が決まったら、いま通っている日本の幼稚園や学校へ連絡します。わたしは渡米2ヶ月前に伝えました。
✔ 幼稚園
園からもらう書類2枚「市役所へ提出する用紙」と「幼稚園で保管する用紙」を記入しました。
市役所とのやりとりは園がやってくれましたが、通常は自分で市役所へ提出しに行くものかもしれません。
✔ 小・中学校
学校に転校することを伝え、以下のものを発行してもらいます。
- 在学証明書
- 教科書給与証明書
- 成績証明書(英文)または紹介状(英文)
1.在学証明書
子供がその学校に通っていた期間を証明する書類です。
子どもの名前・生年月日とその学校に通っていた期間(入学日と退学日)が記入してあります。

「在学証明書」は大切に保管しておきましょう。
2.教科書給与証明書
教科書給与証明書とは、現在学校で配付されている各教科の教科書と、その出版社が一覧表で表記されている書類です。
日本人補習校へ通う予定であれば、渡米1ヶ月以上前に受け取っておかなくていけません。
教科書給与証明書を使ってアメリカの日本人補習校で使う教科書の手配が必要です。(詳しくは日本人補習校準備リストの注意点に書いてあります。)
3.成績証明書(英文)または紹介状(英文)
小学校高学年以上の子は成績証明書(英文)があるといいようです。
アメリカの現地校へ通い始めてすぐ、子ども達の多くはあまり喋れません。しかし、紹介状があれば先生達に本当はどんな子なのか知っておいてもらうことができます。
お金関連
資産や銀行の整理
✔ 日本の資産や銀行口座の整理
最低限の銀行(日本の給料振込・家の税金支払い用など)は残しておく必要があります。
銀行は日本に住民登録がないと解約しないといけない、というのが基本みたいですが、登録住所を実家などに移しておけばそのままで大丈夫と言われたところもあります。(三井住友信託銀行・三菱UFJ銀行・イオン銀行など)
アメリカで確定申告する際には、日本で保有している資産や残高も提示する必要があるため、Web通帳でも確認できるようにしておきましょう。
アメリカで使える銀行・クレジットカードを発行する
✔ アメリカですぐに利用できる銀行口座の開設
日本人補習校の支払いは「アメリカの銀行口座引き落とし」に限定されていて、登録のときに小切手が必要です。
また、現地校の遠足代を小切手(または現金)で支払うこともあります。

アメリカですぐに利用できる銀行口座の開設と、小切手の用意をしておくといいですよ。
✔ クレジットカードの発行
アメリカでは現金はほとんど使いません。

現金は、ガレージセール(家の敷地内で物を売っている)や生産者が直売しているお店(ファーマーズマーケット)くらいしか使いません。
日本で使っているクレジットカードをアメリカで使うと手数料が高いため、アメリカで使うクレジットカードは「ANA カードUSA(VISA)」や「JAL USAカード(Master)」を作っておくと便利です。※日本で渡米90日前から手続きできます。

コストコへ買い物に行く予定なら「ANA カードUSA」がいいですよ。
【見なきゃ損!】アメリカ駐在員・駐妻1年目におすすめのクレジットカード発行手順は別の記事で紹介しています。
家の手続き

✔ 賃貸に住んでいる方は、大家さんへ退去の連絡
赴任日が決まったら、大家さんへ早め(1ヶ月以上前)に連絡しましょう。
契約書に2ヶ月以上前と書かれていることもあるので、注意してください。
家電や家具を日本に置いて行きたい方は、空調管理のされた室内型のレンタルボックスに保管しておくこともできます。<レンタルボックス>を自宅周辺で探す
✔ 持ち家に住んでいる方は➀売却する➁賃貸に出す➂空き家にする選択肢がある
海外赴任を期に家を売却することを考えているなら、自分の家がいまならいくらで売れるのか見積もりを出してもらうといいかもしれません。不動産の売却【1分でかんたん査定申込】はこちら>>
わたしは空き家管理会社にお願いして、定期的に家の換気や掃除、庭の手入れをしてもらっています。
ただ、アメリカにいる間も家のローンや税金の支払いが続くので、銀行の預金管理に注意が必要です。
不用品の処分
なくても困っていないものは思い切って処分しましょう。
捨てすぎ?と思うくらいでも大丈夫。アメリカへ行ったら物が増えます。
時間に余裕があるならメルカリなどで売るといいんですが、面倒ならリサイクルショップに丸投げするとラクに処分できます。
わたしはリサイクルショップに200点ほど売って数百円といった感じでした。
車の処分
わたしは手放す2ヶ月前に買い取り業者をいくつかまわったところ、「もっと近くなってから問い合わせてください」と言われました。
買い取り業者によっては「1週間以内に引き取りたい」というところもあるので、1ヶ月以内に手放してもいいかな、というタイミングで査定をするくらいでいいかもしれません。
ネットで一括査定してもらったら、自分で店舗を回った業者さんからの見積もりも来ました。

業者によって80万円もの差がありました。
楽して高い値段で車を売りたいなら一括無料査定はおすすめです。32秒で車の一括無料査定してみる>>

わざわざ子どもを連れて1日中いろんな業者まわらなくても、一括査定でよかったです。
アメリカの生活情報を調べる

もしすでに駐在している日本人と知り合えるなら、連絡先を交換して現地の情報を聞いてみましょう。
みんな最初はなにも分からないという経験をしているので、きっと親身になって教えてくれるはずです。
わたしが渡米してから困った洗濯のことや、アメリカでおトクに買い物できる方法などは【まとめ】アメリカ駐在妻の日常生活に役立つアメリカの家事・生活情報にまとめています。
アメリカの学校や銀行などを調べていると、日本のインターネットIPアドレスからでは閲覧できないものがあります。

息子達が通っているアメリカの小学校のサイトや銀行などは、日本からはアクセスできませんでした。
VPNというサービスを使うとアメリカに住んでいる人と同じようにアメリカのサイトが閲覧できるようになります。
アメリカ生活をはじめてから「日本のテレビを見る」ときにもVPNが使えるとかなり便利なので、渡米前から渡米後も長期で利用するといいですよ。

アメリカ駐在者に間違いなく1番おすすめなのは「MillenVPN」!(月396円~、すべて日本語、日本の配信動画はほぼすべて視聴可、高速スピード……)
VPNがよく分からない、VPNを比較したい、という方はこちら↓の記事をチェックしてください。
持ち物リストをつくる

引っ越し荷物
- 手荷物・キャリーケース(職場の方へのお土産・食品・すぐに使うもの)
- 航空便(渡米後1週間以内に必要なもの、キッチン用品)
- 船便(2~3ヶ月後に届いても生きていけるかな、というもの)
持ち物リストは、大きく3つに分けていると便利です。

基本的に、すごく気に入っているものは持って行くといいですよ。
日本で準備して行くものは【まとめ】子連れアメリカ駐在妻が日本から持って行ってよかったものという記事で確認できます。
アメリカに持って行く「食品」だけを確認したい場合はこちら>>
すでにアメリカ駐在中の日本人へのお土産選びはこちらの記事を参考にしてみてください。
アメリカで使う携帯電話の準備
赴任で行く方は会社から支給されている方も多いですが、駐在妻は現地の格安SIMを日本のスマホに入れて使うか、ソフトバンクのアメリカ放題を利用しています。
わたしはソフトバンクは「アメリカ放題」を利用しています。(基本料金1,078円~のみでアメリカでのネット・電話使い放題)
アメリカ放題は日本の回線なので、アメリカでも日本のネットテレビの「ABEMA」や「Amazonプライムビデオ」などが見られます。(※アメリカの回線だと見られません)
【裏ワザ】ソフトバンクアメリカ放題を長期滞在でも快適に使う3つのコツ(2023年)

アメリカ放題はiPhoneでなくてもAndroidのスマホでも十分使えますよ。
ソフトバンクの新規契約、機種変、のりかえは「スマホ乗り換え.com」がおすすめです。ソフトバンクの店頭と同じ手続きがネットでできて、最大2万円のキャッシュバックがもらえます。お一人様1台限定
【1円~】ソフトバンクの最新Android端末が格安で買えるのはココ!評判は?>>
子どもの通信教育
小学生以上のお子さんがいるなら、海外生活中でも日本の学習が効率よくできる日本の通信教育タブレット学習は必需品です。
日本にいるあいだにどこの通信教育を利用するか考えておきましょう。
【もう迷わない!】海外在住小学生におすすめの通信教育タブレット学習5社>>
パスポート・ビザの取得(家族全員)|証明写真サイズを確認
パスポートを発行したあと、指定された書類を持って大阪か東京にある領事館まで面接を受けに行きビザを取得します。

ビザは面接があるって聞いて緊張していたけど、窓口で夫が名前や会社名を答えるだけだったのでそんなに構えなくてよかったです。
ビザは基本的に会社がサポートしてくれるので問題ないと思いますが、ビザの面接時にパスポートを2週間ほど預けるので、その期間はパスポートの必要な手続きができなくなります。
パスポートとビザに必要な証明写真はサイズや規定が異なるので、写真屋さんで2種類撮ってもらいましょう。

子ども用の証明写真も必要です。写真屋さんなら動いても何度でも撮ってもらえますし、写真もきれいなので家族で写真屋さんへ行くのがおすすめです。
- 縦4.5㎝×横3.5㎝
- 正面、無帽
- カラコンやメガネなしが良い
- 顔や背景に影なし
- 6ヶ月以内に撮影
パスポート申請用写真の規格はこちら
- 縦5.1㎝×横5.1㎝
- メガネなし
- 背景は白
- 顔や背景に影なし
- 6ヶ月以内に撮影
米国ビザ申請用写真の規定はこちら
国際運転免許証の取得
子どもがいてアメリカで車なしの生活はかなり厳しいです。
ペーパードライバーの方も含め、運転免許センターで「国際運転免許証」を取得しておきましょう。

運転免許センターによっては、受け取りまでに2週間かかる場合があります。
- 日本の運転免許証
- 証明写真1枚(縦4.5cm×横3.5cm)←パスポート用と同じもの
- パスポート
- 手数料2,350円(現金のみ)
「国際運転免許証」の有効期限は発行から1年なので、渡米後1年以内に現地の運転免許を取得することになります。
わたしがアメリカで運転免許を取得したときの流れや筆記試験対策&実技試験対策はすべてまとめているのでよかったらチェックしてください。
STEP1【アメリカ運転免許の試験前にするべき初期手続き】はこちら>>
市役所にて手続き
・印鑑証明の発行
日本で車を売却するときに必要です。
・戸籍謄本を発行する
渡米後に、ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)の発行手続きをします。その際に戸籍謄本の3ヶ月以内に発行したものが必要です。
・国外転居届け
住民票を抜いて国外転居届けを出すと住民税がかからなくなります。
・納税代理人の届け出(日本に家や土地などを所有している人のみ)
海外赴任中も固定資産税や都市計画税が課税されるため、納税代理人を役所に届ける必要があります。

わが家は土地と家を持っているため、親に了承をえて代理人になってもらいました。
家族で英語を身につけておく
アメリカへ行くと家の中以外はすべて英語です。

親子で何も英語をせずにアメリカに来た人はすごく後悔してます。わたしも日本でもっとやっとけば良かったと思ってます。
とくに小学生以上のお子さんは少しでも英語を話せるほうが学校で友達に助けてもらいやすいです。(←アメリカの小学校に通っている長男の意見)
【海外駐在前に英語がペラペラ!】おすすめ子ども専門オンライン英会話3選はこちらの記事で紹介しています。
- 駐在妻になる予定だけど英語をほとんど話せない
- 駐在妻に必要な英語を効率的に覚えたい
という方は「駐在妻専用のオンライン英会話ビギン」のオンライン講座(6ヶ月で2万円)を受けるのがめちゃくちゃ本気でおすすめです。※メールアドレスの登録で14日間無料体験できます。会社補助に使える領収書発行可

わたしはアメリカ駐在1年を過ぎてからビギンを使いましたが、本当に駐在妻が必要とする英語をどんどん話せるようになりました。いまではどこへ出かけるのも余裕です♪
英語を話せない駐在妻へ丨本気で使える英語を3ヶ月で話せるようになる勉強法>>
(渡米後)在留届の提出
在留届の提出は、海外に3ヶ月以上滞在するときに必要な手続きです。
外務省のホームページからオンラインで登録できます。
- パスポート番号 ※同居家族分も含む
- 本籍地
- 自宅等連絡先(住所、電話・携帯・FAX、メールアドレス)
- 緊急連絡先(住所、電話・FAX・メールアドレス)
- 日本国内連絡先(住所、電話)
- 同居家族連絡先(携帯、メールアドレス)
まとめ:駐在前の手続きをしっかりしておくとアメリカ生活がスムーズにはじめられる
- 子どもの学校の手続き
- 家や車、不用品の処分
- アメリカで使うスマホの用意
- クレジットカード、銀行口座の開設
- 国際免許の取得
- 持って行くものを準備
- 英語学習
生活に必要なものはアメリカで代用品を買うことはできるので、日本では最低限手続き関連をしっかりしておけば何とかなります。
渡米前の準備は忙しいですが、きっと貴重な経験がたくさん待っています。
これからアメリカへ行く方に、少しでも役立っていたらうれしいです。
アメリカ駐在後に役立つ情報は【まとめ】アメリカ駐在妻の日常生活に役立つアメリカの家事・生活情報をご覧ください。