- アメリカの給食ってどんなメニューが出るの?
- アメリカの給食費は高い?
- 子どもが給食を食べられなかったらどうする?
- アレルギー対応やお弁当派の現地事情は?
アメリカの学校給食が、日本とどう違うのか気になりますよね。
味はおいしいのか、給食費はいくらするのか、子どもに食べさせても安全なのかいろいろと気になると思います。
わたしはアメリカで2人の子どもを育てながら、管理栄養士としての視点で現地の学校給食を観察してきました。
この記事では、最新のアメリカの給食メニュー内容や給食費、安全性など、現地で気になる情報を詳しくご紹介します。
この情報が、これからアメリカで生活を始める方に役立てば幸いです。
アメリカの学校給食とは?日本との違いを徹底解説!


アメリカの給食には、日本にはない独特の特徴があります。
その違いを10のポイントで解説します。
①給食は好きなメニューを選べるバイキング形式
アメリカの学校給食では、複数のメニューが用意され、自分の好きな料理を選べます。
給食が苦手な場合はお弁当を持参してもOKです。
②朝食も学校で提供される
アメリカの学校では、朝食を学校で食べることができます。
シリアルやベーグル、フルーツ、ヨーグルトなどが提供されます。
朝起きてすぐにスクールバスで学校へ行き、カフェテリアで朝食を買って教室で食べられます。










朝食を持って行って学校で食べてもいいですよ。
家で食べてから登校しても大丈夫です。
③食事の時間は3回
日本では、小学校の食事の時間は昼食のみですが、アメリカでは3回もあります。
- 朝食
- 昼食
- スナック(持参したもの)
スナックはゆっくりと食べる時間が用意されているわけではなく、「担任の先生が食べていい時間と決めているとき」に読書をしながら、またはプリントを解きながら食べています。
スナックタイムは、先生によってはない場合もあります。
④給食は教室やカフェテリアで食べる
学校にもよるとは思いますが、息子たちの学校は朝食・スナックは教室、昼食はカフェテリアで食べます。
⑤給食当番はない
カフェテリアは専属スタッフが提供しています。
日本のような給食当番はありません。










子ども達が学校内を掃除をすることもありません。
⑥給食は予定通りのメニューが出ないのはあたり前
給食は、予定されているメニューが大幅に変わることもしょっちゅうです。(週に2~3回変更になることも)
人気のメニューが前半に売り切れてしまい、あとから食べるクラスは全く違くメニューになることもあります。










メニュー変更があっても、事前に連絡がくることはありません。
どうしても食べたいメニューだった時は、カフェテリアのスタッフに聞いてみると奥の方から出してくれることもあります。
⑦白ごはんや和食は出ない
ときどき、インディカ米という細長い形のご飯が出ることはあります。
日本人の子供達は苦手で食べられないという意見が多いです。
⑧野菜はシンプル
野菜は基本的に生か茹でただけで、塩やケチャップを添えるだけのシンプルな調理法です。
給食のりんごも丸々1個がラップにくるんであるだけの状態で出てきます。










アメリカでは、りんごは丸かじりする食べ方が主流です。
皮をむいてカットされたりんごしか食べたことがないと、ビックリするかもしれません。
⑨給食には甘いメニューも出てくる

シナモンロールやチョコレートミルクなど、甘い食品が日常的に提供されます。
これには日本人保護者が驚くことも。
- アイシング付シナモンロール
- ピーナツバター&ジェリーサンドイッチ
- ドーナツ
- ポップタルトストロベリー(しっとりクラッカーにストロベリージャムが挟んであるもの)
⑩担任の先生と一緒に食べない
給食時間は先生の休憩時間。
子どもたちはクラスメイトと自由に楽しみます。
逆に昼休みは子ども達の様子を見てくださるので、日本の先生たちとは逆ですかね。
アメリカの給食メニュー│選び方も解説!
アメリカの給食では朝食、昼食の2回の食事が提供されます。
- 飲みものをえらぶ
- メインメニューのお皿をえらぶ
- サイドメニューをえらぶ
- 会計
朝食メニューの特徴




朝食は、いくつか用意されているメニューから自分の食べたいものを選んで取っていくバイキング形式です。
メインメニューを1つ、サイドメニューから3つまで、飲みものを1つ選ぶのが基本となっています。
メニュー内容 | 選び方 | |
---|---|---|
メイン | シリアル(ココアパフ、ハニーナッツ、シナモンなど) ポップタルト ベーグル シナモンロール 甘いドーナツ ハンバーグが挟んであるだけのハンバーガー アメリカンドッグベーグルなど | シリアルやパン系3~5種類から1つ選ぶ |
サイド | ヨーグルト コールスローサラダ 生の人参 りんごのコンポート フルーツ各種(りんご、オレンジ、バナナ) | 日替わりで3種類ほど用意されている ※すべて選ぶことも可 |
飲みもの | 低脂肪牛乳 低脂肪チョコレートミルク 低脂肪ストロベリーミルク りんごジュース オレンジジュース | 1つ選ぶ |
給食に出てくる牛乳は「BORDEN」というブランドで、Walmartなどのスーパーでもガロンサイズで販売されています。


普通牛乳はなく、すべて低脂肪または脂肪ゼロ。
なのにチョコやストロベリーミルクには砂糖が約25g入っているので、毎日飲むのはちょっとやめて欲しいと思ってしまいます。










アメリカ人の子どもたちに一番人気なのは断然チョコレートミルク。8割以上の子がチョコレートミルクを飲んでいます。
選んだメニューは使い捨てのトレーにのせて、教室まで自分で運んで食べます。
昼食メニューの種類




昼食もバイキング形式で、用意されているメニューの中から好きなものを選んで使い捨てのトレーにのせていきます。
メニュー内容 | 選び方 | |
---|---|---|
メイン | ピザ(ペパロニピザ・チーズピザ) ナチョス ハンバーガー ホットドッグ フレンチトーストスティック ベーグル スパゲッティミートソース タコス フライドチキン チキンナゲット | シリアルやパン系3~5種類から1つ選ぶ |
サイド | フライドポテト ゆでたブロッコリー・インゲンマメ マッシュポテト マカロニチーズ ヨーグルト コールスローサラダ 生の人参(←2日に1度は出る定番メニュー) りんご・パイン・オレンジ・洋梨 いちごや桃、りんごのコンポート | 日替わりで3種類ほど用意されている ※すべて選ぶことも可 |
飲みもの | 低脂肪牛乳 低脂肪チョコレートミルク 1番人気! 低脂肪ストロベリーミルク | 1つ選ぶ |
【メインメニュー】


メインは日替わりで3~5種類用意されていて、好きなものを1つ選びます。
息子たちの小学校では、金曜日はいつもピザです。
【サイドメニュー】


サイドメニューも日替わりで、3〜5種類が用意されていて、好きなものが選べます。
サイドメニューはお皿にのるならいくつでも選べます。
【飲みもの】
朝食の時はジュースもありますが、昼食では牛乳シリーズのみです。










お弁当の子はカフェテリアへ持って行き、みんなと一緒に食べています。
アメリカの小学校のスナックタイム事情


スナックは家から好きなものを持たせます。
スナックと聞くとお菓子を想像するかもしれませんが、バナナ・りんご・ぶどうなどのフルーツやサンドイッチ・クラッカーなどを持ってくる子が多いようです。
とはいえ、スナック菓子でも大丈夫。
チョコレートや飴などは体に良くないため「禁止」と言う先生もいます。










長男の先生からは「なるべくヘルシーで健康的なスナックを持ってくるように」という連絡がきました。最近プロテインバーやビーフジャーキーをよく持って行っています。
スナックタイムをもうけていない先生のクラスになったときは、この時間はありません。
給食メニューの確認方法
学校のホームページから確認できます。
息子の学校の場合は、来月末までのメニューを見ることができます。
ほとんど同じメニューがくり返されている感じで、週に2回同じものが出ることもあります。
アメリカの給食費と支払方法│無償化や割引制度の最新情報
アメリカの給食費と支払方法について解説します。
2024年最新!給食費の平均相場
2024年3月現在のケンタッキー州とニューヨーク州の給食費です。
ケンタッキー州 | ニューヨーク州 | |
朝食 (小中高) | 2ドル | 2ドル |
昼食(小) | 2.75ドル | 3.55ドル |
昼食(中高) | 3ドル | 3.75ドル |
都会の方が少し高いですね。
わたしの子どもが通っている小学校では、親もお昼の給食を5ドルで食べられます。(予約必須)
無償化の対象州一覧
2024年現在、アメリカの9つの州では公立学校の給食費が無料になる「ユニバーサル学校給食プログラム」が実施されています。
- ニューメキシコ州
- ミネソタ州
- バーモント州
- ミシガン州
- コロラド州
- マサチューセッツ州
- カリフォルニア州
- メイン週
- イリノイ州
ケンタッキー州は、2020〜2022年5月はコロナの救済措置で生徒全員に朝食・昼食が無料で提供されていましたが現在は有料のところが多いです。(同じ市内でも、2022年8月以降も引き続き無料の学校もある)
アメリカ全体で給食費が無償化になれば、小学生は1人あたり年間855ドル~999ドル(12万~14万5千円)、中高生は1人あたり年間900~1035ドル(13~15万円)の補助が出ることになります。
給食費が無料または割引きされる収入の目安










収入が一定額以下の家庭は、申請をすると無料または割引きとなります。
世帯人数 | 無料になる月収 | 割引になる月収 | 定価の月収 (割引なし) |
2 | ~$1,984 | $1,985 ~$2,823 | $2,824~ |
3 | ~$2,495 | $2,496 ~$3,550 | $3,551~ |
4 | ~$3,007 | $3,008 ~$4,278 | $4,279~ |
5 | ~$3,518 | $3,519 ~$5,006 | $5,007~ |
6 | ~$4,029 | $4,030 ~$5,733 | $5,734~ |
7 | ~$4,541 | $4,542 ~$6,461 | $6,462~ |
詳しくは米国政府のUSDAサイトと、貧困ガイドラインをご覧ください。
4人家族の場合、月収$4,278以下であれば「割引」、$3,007以下なら「無料」となります。
給食費補助の申請はMy School Appsから可能。
給食のおかわりは別料金
一度会計を済ませたあと、おかわりをもらいに行くともう一度料金がかかります。
小学生の昼食だと$2.75×2=$5.5 となるので、育ち盛りのお子さんだとけっこう高くなってしまいます。
サイドメニューは3つ、または5つ選んでも値段は変わらないので、なるべく1回で多めに取るよう話しておくといいかもしれません。
給食費が無料の子でも、おかわりをしたら1回分の料金を支払う必要があります。
支払方法
アメリカの給食費は前払いで、プリペイドカードにチャージした金額から引かれる仕組みになっています。
親がアプリ内でクレジットカードでチャージするか、子どもが現金を持って学校のレジでチャージしてもらう方法があります。
- 「My school bucksのアプリ」をダウンロード
- 親の名前・メールアドレスなどを入力後、学校名・子どもの名前を選択
- メールにIDが送られてくるのでアプリに登録
- 金額を指定してクレジットカード情報を入力して清算($2.49の手数料がかかる)
カフェテリアのレジでプリペイドカードを提示、またはプリペイドカード番号を口頭で伝えると精算できますよ。
キンダーの頃はまだ自分でカードの管理は難しいため、担任の先生がカードを回収して管理してくれています。
アメリカの学校給食は日本の子どもでも食べられる
野菜やフルーツは、アメリカで栽培されたオーガニックの新鮮なものを提供しているので安心です。
最初は食べられなかった、という日本人の子でも食べている友達を見て食べるようになる子はたくさんいます。


給食に魚が出る日は少なく、肉料理や揚げ物が多い、というところは気になるところです。
シンプル野菜が食べられるかどうかは、アメリカの給食の好き嫌いに大きく影響している気がします。
アレルギーのある子への学校の対応
給食ではアレルギー対応食などは提供されていません。
アレルギー食材が入っていないメニューを選ぶか、お子さんが小さくて心配ならお弁当を持たせることになります。










アメリカでは「ナッツアレルギー」の子が多いみたい。
給食のときは「ナッツアレルギーのある子達」はみんなとは別の専用テーブルで食べるようになっています。
アメリカ人の子ども達が使っている弁当箱や水筒
わたしが学校のカフェテリアへ見学に行ったときは、クラスの1/5くらいの子はお弁当を持ってきていました。
持ってきているのはこの2パターンです。
- 保冷バックに「仕切りのついているお弁当箱」
- 保冷バックに「ジップロックやタッパー」



もちろん決まりはないので、日本の弁当箱セットでもいいですよ。
アメリカ人の子ども達には、ストローつきの水筒が人気です。
もちろん特に決まりはないのでいま持っている水筒でも大丈夫ですが、もしこれからアメリカの子ども達に人気の水筒を買いたいと思っているならこちらの記事を参考にしてください。
給食後の歯みがきはトイレで
日本のように、給食後はみんなで歯みがきをするという感じではありません。
歯みがきをしたい子は、給食後にトイレでできます。
息子のショックな一言
アメリカでは、食事時間が終わると残りはゴミ箱に捨ててしまいます。
嫌いな物も、無理に食べずに捨てて終わりなのです。
アメリカへ来て間もない頃、息子にこう言われました。


給食は、食べられなかったら捨てればいいんだよ~


え!?………(泣)
日本では、食べ物は大事にしようねと言いながら育ててきました。
たった数日でそんな事を学んだのかと悲しくなりました。
食べ物を大切にする心は、忘れないでいてほしいです。
まとめ:アメリカの給食を上手に利用しよう
アメリカの給食の日本との違いはこちらでした。
- 好きなメニューを選べる
- 主食はパン系で、甘すぎるものもある
- 野菜は生かシンプルな調理法
- 魚は少ない(フィッシュフライやサーモンくらい)
- フルーツは毎日出る
わたしは個人的に、子どもが食べられるなら友達と一緒にアメリカの給食を楽しんだらいいと思っています。
食べさせたい食事や栄養素があるなら、おやつや夕食そして休みの日にカバーすれば大丈夫。
それより、現地の子どもたちと同じものを食べて「今しか経験できない体験をさせる」ことのメリットは大きいと思います。



「アメリカの給食を食べていると太りそう」と思っていましたが、息子たちは3年以上食べていて体型の変化はありません。
とはいえ、日本で育っていると「アメリカの給食は口に合わない」という子も多いとは思います。
お弁当を作ると親の負担は大きくなりますが、いつでも好きなときに予約なしで食べられるカフェテリアがあり、お弁当を持って行けば少しは節約になると前向きに考えてもいいかもしれません。
朝食・昼食の時間は牛乳($0.6)のみ買うこともできますよ。
アメリカの給食を上手に利用して、親子で快適なアメリカ生活を送っていきましょう。
【アメリカ在住小学生の日本語学習】