アメリカの洗濯機ってどうなってるの?使い方や注意点を知りたい。
アメリカ生活がはじまると、すぐに使うことになるアメリカの洗濯機。
日本のようにドラム式と縦型があるのですが、アメリカ駐在員の住む賃貸に設置されているのは値段の安い縦型であることが多いです。
アメリカの洗濯機を目の前にすると、こんなことを思います。
- 洗濯機の表示の意味がわからない
- ふつう洗いの設定方法は?
- 日本の洗濯機となにか違う?
- 洗剤や柔軟剤どこに入れる?
- 何人分入るんだろう…
わたし自身、アメリカの洗濯機の特徴をなにも知らずに洗濯していた頃は、洗濯のたびに以下のようなストレスを感じていました。
- いちいち洗濯機の英語表示の意味を調べる
- 洗濯後に服がビロビロ
- 洗濯物の臭いが微妙
しかし、洗濯機の特徴や使い方を知ってしまえば使い方はとても簡単です。
2023年現在、わたしはアメリカの一軒家に住んでいて「MAYTAG」というメーカーの洗濯機を使っています。
この記事では、アメリカの洗濯機の特徴や機能、使いかたや注意点を分かりやすく紹介しています。
渡米初日から大事な服を傷めることなく気持ちのいい洗濯をしたいなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
アメリカの洗濯機5つの特徴
特徴1.設定はダイヤル式
まるで「むかしの縦型洗濯機」のような見た目。
こ、ここは昭和ですか~?(笑)
すべての機能はダイヤルをまわして設定します。
ホテルに設置してある洗濯機や、友人達の洗濯機を見せてもらったところ、すべてダイヤル式でした。
使い方はシンプルで、好きな設定にダイヤルを回して設定したあとスタートボタンを押すだけ。
普段はだいたい同じ洗濯方法なので、そこまで変更することはありません。
特徴2.洗濯洗剤と柔軟剤を入れる場所
種類 | 入れる場所 |
洗濯洗剤 | 洗濯物と一緒に直接入れる |
柔軟剤 | まん中の筒の穴に入れる |
塩素系漂白剤 | 左手前にある穴(洗濯槽洗浄をするとき) |
洗濯洗剤を入れる専用の場所はありません。洗濯物と一緒に直接入れます。
柔軟剤は、まん中にある筒の穴に入れます。
右手前にある穴は、ロック用です。洗濯が始まるとロックがかかって開かなくなります。
特徴3.まん中の筒がまわる
洗濯のときは、まん中の筒がぐるぐるまわります。
洗濯機を回す前は「筒に服を着せていないか」を毎回かならずチェックするようにしてください。
けっこう子どもや旦那がポイポイ洗濯物をいれたあとは「筒が服を着ている」ってことあるんです。
服の中で筒がグルグルまわった洗濯物がどうなるか……
また、服が他の洗濯物にはさまれ+筒にまきついて、ビロビロに伸びてしまうこともあります。
特徴4.洗濯機に入る量の目安
- 夏場・・・約10人分
- 冬場・・・約8人分
わが家の洗濯機はかなり大容量なので、2日分(合計8人分)の洗濯が1回ですみます。
特徴5.洗濯機には「水」と「お湯」のホース
日本では常温の水で洗濯するのが一般的ですが、アメリカの水は硬水で、温水でないと汚れが落ちにくいことから基本的に温水洗濯です。
洗濯機には「水」と「お湯」のホースがつながっていて、洗濯の水の温度調整ができるようになっています。
水の温度によって使う洗剤の種類が変わってきます。
もし常温の水で洗濯したいなら「水でもOK」と書いてある洗剤を選びましょう。
>>アメリカの洗濯洗剤の種類については別記事で紹介しています。
それでは詳しい使い方を見ていきましょう。
アメリカの洗濯機の使い方
すべての設定内容
アメリカの洗濯機はステップ①~⑤の設定をしたら、スタートボタンをおすだけです。
- ステップ①汚れレベル(soil level)
- ステップ②水温(wash temp)
- ステップ③洗濯方法
- ステップ④すすぎ回数(rinse options)
- ステップ⑤水の量(water level)
ステップ①の設定内容から順に詳しく説明していきます。
ステップ① 汚れレベル(soil level)
- light・・・軽い汚れ
- regular・・・ふつうの汚れ(←通常はこれでOK)
- heavy・・・ひどい汚れ
ステップ➁水温(wash temp)
- tap cold・・・常温の水道水のまま省エネ
- cold・・・冷たい(約18℃)
- cool・・・少し冷たい(約21~24℃)
- warm・・・温かい(約30~41℃)
- hot・・・熱い(49~60℃)
ステップ➂ 洗濯方法をえらぶ
- normal・・・ふつう洗い(←通常はこれでOK)
- winkle・・・シワになりやすいもの(シャツなど)
- hand wash・・・おしゃれ着洗い
- cold wash・・・温水を使わず冷水で洗う
- soak・・・つけ置き
- rince & spin・・・すすぎと脱水
- drain & spin・・・脱水
- clean washer・・・洗濯槽洗浄(塩素系漂白剤をつかう)
- power wash・・・汚れのひどいものをしっかり洗う
- whites・・・汚れのひどい白いものを洗う(タオルなど)
- bulky/sheets・・・シーツや毛布、コートなど厚手のもの
ステップ➃ すすぎ回数をえらぶ(rinse options)
- 1 rinse・・・すすぎ1回
- 2 rinse・・・すすぎ2回
- 1 rinse with fabric softener・・・すすぎ1回(柔軟剤をつかうとき)
- 2 rinse with fabric softener・・・すすぎ2回(柔軟剤をつかうとき)
わたしは「すすぎ一回の柔軟剤入り洗剤」を使っているので「1 rinse」にして使っています。
ステップ⑤ 水の量を設定(water level)
- auto sensing・・・洗濯物の量によって自動で調整
- deep water wash・・・洗濯物の量にかかわらず「ため洗い・ためすすぎ」
まとめ洗いする方は「deep water wash」がおすすめです。
ふつう洗いの設定方法
「ふつう汚れ、常温の水、すすぎ1回(または2回)、まとめ洗い」の場合、以下の設定でスタートボタンを押すだけです。
- ステップ①汚れレベル(soil level)
「regular(ふつう汚れ)」に設定
- ステップ②水温(wash temp)
「tap cold(常温)」
- ステップ③洗濯方法
「normal(通常)」
- ステップ④すすぎ回数(rinse options)
「1rinse(1回)」または「2rinse(2回)」
- ステップ⑤水の量(water level)
「deep water wash(ため洗い)」
洗濯物の量が少ないときは、水の量をauto sensingに変えればOK。
洗濯時間
機種によって差はありますが、わが家は上で紹介した設定にすると洗濯時間は55分です。
汚れレベルをひどい(heavy)にするとプラス15分ほどかかります。
「Quick」というコースがついている洗濯機であれば30分ほどで終わり、服の傷みも少なくてすみます。
アメリカで洗濯するときの5つの注意点
1. 洗濯物は外に干せない
きれいな景観を保ち、犯罪防止などの理由から、州や地域の規則で「洗濯物は外に干してはいけない」という決まりになっている地域がほとんどです。(一部地域では干せるところもあるらしい)
洗濯物は乾燥機にかけるか、乾燥機にかけたくない服は室内に干すことになります。
布団を外に干すのもNGです。
2. 洗濯ネットは必需品
洗濯ネットは日本で多めに買ってきたほうがいいです!
アメリカには、洗濯ネットはあまり売っていません。
薄いネットはやぶれやすいので厚手のものがおすすめです。
下着用のワイヤー入りネットは、持ってきたものすべて数回の使用で折れました。
最初からワイヤーなしのネットだけでよかった気がします。
3. 踏み台がいるかも
洗濯機は大容量で中が深いので、洗濯物を取りだすときはお腹がつっかえて苦しいです。
とくに「150cm以下の背の低い女性」や「妊婦さん」は、踏み台を用意しておくといいかもしれません。
4. 日本の洗剤はつかわないほうがいい
日本の洗剤はアメリカの水には溶けにくく、汚れ落ちが悪かったりつまってしまうこともあるそう。
お気に入りの洗剤のある方も多いと思いますが、洗剤はアメリカで売ってるものを買った方が無難です。
管理会社のアメリカ人に「日本の洗剤はつまったことがあるから絶対に使わないで」と言われました。
5. 洗剤は温水用と冷水でもOKのものがある
くり返しになりますが、アメリカの洗濯洗剤は、水の温度によって使い分けないといけません。
温水用の洗剤を冷水の洗濯で使うと、汚れ落ちが悪く、半乾きのようなニオイになることがあります。
>>知らないとヤバいアメリカの洗剤!日本との違いやおすすめの洗剤・柔軟剤
アメリカの洗濯機のまとめ
アメリカの洗濯機は見た目は古いダイヤル式ですが、自分好みの設定にしたあとは基本的にスタートボタンを押すだけなのでかんたんです。
洗剤は服と一緒にそのまま洗濯機の中に入れ、柔軟剤はまん中の筒に入れるようになっています。
汚れ落ちはいいですが、その分服を傷めてしまうこともあるので洗濯ネットは用意しておきましょう。
乾燥機についてはべつの記事でまとめています。よかったら合わせて読んでみてください。
アメリカの乾燥機の使い方と使わない方法|便利なふとん乾燥できる機能>>
それでは、またお会いしましょう!
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