アメリカのコンロって日本と変わらないの?
使える鍋の種類は?
アメリカのコンロは、日本のようにガスやIHではなく「電気式(電熱線)」が主流です。
賃貸の家でも、キッチン付きホテルでも、電気コンロばかりです。
パッと見はIHと似てますが、性能や使いやすさはぜんぜん違います。
日本でIHを使っていたわたしは「なんて使いにくいんだ…」というのが正直な感想。
しかし、1年間使ってきてそれなりに使い方や掃除の仕方も上手になってきました。
そこで今回は、アメリカ在住3年目のわたしがアメリカの電気コンロについてご紹介したいと思います。
アメリカの電気コンロの使い方
使いたいコンロの場所のスイッチ(ダイヤル)を、少し奥に押しながら回します。
スイッチを入れると「蚊とり線香のような電熱線」が台の中で赤くなります。
IHは鍋自体を温めるのに対し、電気コンロは台が熱くなる作りなので周りまで熱いです。
鍋が小さくて赤い部分が見えている状態だと、自分の手にも熱がきます。
なるべく鍋の大きさに合うコンロを使うといいですよ。
コンロの大きさ
機種にもよるとは思いますが、わが家のコンロは5つあり、サイズはこのようになっています。
- 小2つ(14㎝)
- 大1つ(24㎝)
- 中(22㎝)と特大(28㎝)1つ
- 保温用1つ(24㎝)
✔ 中(22㎝)と特大(28㎝)のコンロは、下の写真右のスイッチを使います。
左にまわすと真ん中だけ熱くなります。
そして、右側にまわすと特大用で下のようになります。
✔ 保温用コンロのスイッチ
保温のスイッチは「Warming Center」と書いてあるところで、レベル1~3を設定して使います。
タイマー機能あり
タイマー機能があり、時間を設定してスタートを押すと使えます。
時間になると鳴りやまない「ピー、ピー」でお知らせしてくれますよ。
自動で加熱を止めてくれるものではなく、ただのタイマーです。
鍋が温まるまで約3分
「熱い台の上に鍋を置く」感じなので、鍋が温まるまでに時間がかかります。
お肉を焼くときにジュッと音がするほど温まるまで、約3分はかかります。
スイッチを切ってから5分は加熱状態
スイッチを切ったあとも「加熱状態が続いてる」と思っていた方がいいです。
「吹きこぼれそう!」というときに急いでスイッチを切っても、吹きこぼれます。
すぐに加熱をやめたいときは、隣の冷たいコンロへ鍋を移動しましょう。
逆に、汁物なんかは料理が終わってスイッチを切っても、そのまま置いておけば10分後でもアツアツです。
コンロ汚れは取りにくい
アメリカの電気コンロってすぐに汚れるし、拭いても取れません。
すべてのものが焦げついて離れない、という状態です。
吹きこぼしたり調味料をこぼした、なんてときはもう最悪ですね。その辺の洗剤をつけても取れません。
いろいろ試した結果、アメリカのコンロをきれいにできる安くてベストな掃除方法が見つかりました。
アメリカの電気コンロをかんたんに掃除する方法
「メラミンスポンジでこする」です。
メラミンスポンジは研磨剤が入っているので、使ってもいいの?と思う方もいると思います。
ですが、アメリカのコンロに優しくできるのはせいぜい1ヶ月。そっちが本気ならこっちも本気で!という気持ちになりますよ、きっと。
一応コンロの表面はガラス製なので特殊な加工はなさそうです。
コンロ用の洗剤は高いうえに、結局は表面をこすってはがすような強力なものなんですよね。
メラミンスポンジを使っていいか心配なら、不動産会社に聞いてみてください。
それでは、水でぬらしたメラミンスポンジでこすってみます。
・Before(汚れヤバい)
・After(2分後)
あら、スッキリ。
たった2分でこんなにきれいになるって、すごいですよね。しかもそんなにゴシゴシしてません。
安くて早くて簡単に掃除したいなら、メラミンスポンジ一択です。
↓これはアメリカで買える製品です。CMではキッチンの台やオーブンにも使ってますよ。
アメリカの電気コンロで使える鍋の種類
基本的にはどんな鍋でも使えます。
しかし、強火で使わない方がいい鍋はおすすめしません。
コンロを使うとき、一応火力はえらべるんですが、
- 強火の熱源がずっとついている(強火)
- 強火の熱源がついたり消えたりする(中火や弱火)
という違いです。つまり、弱火や中火にしたところで、”当たる熱源は強火のもの” なんです。
そのため、表面に ”くっつきにくい加工” のある鍋などは傷みやすいです。
「ふっ素樹脂コーティング加工の鍋」を長持ちさせるためには、必要以上の高温や空焚きを避けて下さい。中火、弱火以下の火加減で十分です。
”T-fal公式サイト”より引用
”アメリカで売っているティファール”は「高温仕様」になっていました。
新しく買おうとしているなら、ステンレス鍋、またはアメリカで買うといいです。
土鍋も使えますが、コンロに触れる部分が濡れていると水が膨張して割れることもあるので気をつけましょう。
まとめ
アメリカの電気コンロは、スイッチを入れるだけでどんな鍋でも使えます。
鍋が温まるまで3分はかかり、スイッチを切ったあとの余熱は5分ほどあります。
コンロについた汚れは焼け焦げるので、拭くだけではきれいになりにくいですが、メラミンスポンジがあればほぼ解決です。
掃除の回数を減らすには、毎回料理の前にコンロを拭いておくといいですよ。
これから鍋を買うなら、強火でもガンガン使えるようなもの、またはアメリカで購入するのがおすすめです。
以上です。それではまた!
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