アメリカのキンダーって何歳から通えるの?どんなことするの?
アメリカでは州や学区によっては学校の制度は異なりますが、多くの州では5歳になっている子がキンダーガーテン(Kindergarten:略してキンダー)に通います。
キンダーは日本でいう年長さんの学年ですね。
日本の幼稚園のように遊びメインの1日ではなく、上級生たちと同じ時間を学校で過ごし、上級生たちと同じ教科を学びはじめるのが特徴です。
とはいえ、子どもたちは「勉強」という意識ではなく、みんなで楽しんでいたらいろんな教科の基礎が身についちゃうっていう感じですよ(^^♪
この記事では、2021~2022年にアメリカのキンダーに通っていた子どもを持つわたしが、アメリカのキンダーがスタートする時期やどんな一日をすごしているのか(時間割)、そしてキンダーに楽しく通える理由などを紹介します。
これからキンダーに通う予定ならぜひ最後まで読んでみてください。
アメリカのキンダーは義務教育の州とそうでない州がある
アメリカのキンダーは、州によって義務づけられているところと、そうでないところがあります。
ケンタッキー州の場合は、義務ではありません。
「州名(英語)+ kindergarten age」で検索して、基準日や義務教育かどうかを確認してください。
以下の日付までに5歳になっている子は、8月または9月からのキンダーに通うことができます。
- カリフォルニア州 9月1日
- ハワイ州 7月31日
- ニューヨーク州 12月1日
- ワシントン州 8月31日
- テキサス州 9月1日
- イリノイ州 9月1日
- ケンタッキー州 8月2日
年齢の基準日や学年のくくり(州ごと)はこちらの記事でも紹介しています。
アメリカの公立キンダーの1日(時間割)
1年間同じ時間割です。
キンダーとはいえ、上の学年と同じような教科を勉強します。登下校時間も全学年同じです。
7:15-7:45 登校&朝食
送りやスクールバスで登校します。うちの子ども達が乗るスクールバスは7:15頃に学校へ到着します。(乗るのは6:50)
そのままカフェテリアで朝食を受けとり教室で食べます。お弁当持参でも、家で食べてきてもいいですよ。給食については別記事で紹介しています。
時間のある子は、①〜⑩まで用意されている「パズル、パソコンで算数、ぬりえ」などの教材から割り当てられたものに取り組みます。
パソコンは一人一台使えます。
7:45-8:15 朝の会&今日の予定確認
先生がホワイトボードに今日の予定を書くので、子どもたちは自分専用のボードにそれを書き写します。
ここで一度トイレタイム。
授業と授業の間に休憩時間はありません。1日の決まったトイレタイムに行っておきましょう。
それ以外の時間にトイレに行きたいときは、「トイレに行きたい合図」を先生に見せるか、「行ってきていいかを先生に聞く」ことになります。
8:15-10:25 グループリーディング
1グループ4人で集まり、それぞれが図書室で借りてきた本を読みます。
一緒に読んでる子が間違ってたら教えたり、分からなかったら聞いたりしながらグループで助け合って学んでいきます。
10:30-10:55 ランチ
カフェテリアでランチを食べます。
お弁当を持参する子も、カフェテリアに持って行って食べています。
10:55-11:15 昼休み
校庭や教室で遊びます。
先生達は座りながら子ども達の様子を見ています。
11:15-11:40 フォニックス
ABCから始まり、それが終わったら「th」や「wh」などのフォニックスも言えるように練習します。
「th」の発音を練習したら、それがつく言葉(「thank」や「this」など)を書き出してたくさんの単語を覚えていきます。
キンダーに半年ほど通うと、初めての英単語を見ても読めるほどに成長できますよ。
キンダーで学ぶ英語学習はこちらの記事にまとめています。
11:40-12:00 社会&理科
社会の時間は世界の国々について学ぶ機会があり、日本の勉強をしていたこともあります。
いつの時代のものか分からない千円札や、お箸の持ち方も先生が教えてくれました。
みんなでうどんに見立てた白いヒモを、箸で持ち上げる練習もしていました。
理科の授業では「料理や実験のビデオ」を見たり、太陽と影の実験なんかもやってます。
12:00-12:50 専門の先生による授業
- 月曜日 体育
- 火曜日 音楽
- 水曜日 図書室
- 木曜日 美術
- 金曜日 科学
それぞれの教科に専門の先生がいます。各教室まで移動して授業を受けます。
体育は体育館の中で行います。体育館シューズはいりません。
学校にいる間はずっと外履きの運動靴で過ごします。
日本の学校で絵を描く時は「好きなように描いてね〜」って感じですが、アメリカの美術の先生は絵の描き方をしっかり教えてくれます。
音楽室にはウクレレや木琴、アコーディオンなど様々な楽器が揃っています。
この後、少しスナックタイムです。
12:50-14:00 グループ算数
1グループ約5人で集まり、先生が出す問題の答えをグループで話し合い発表します。
たし算などの算数問題の他、「犬はどこに住んでいるか」などの問いかけをグループで話し合うこともあるそうです。
ちょっと面白そうな授業ですよね。
授業中に床で字を書いてることが多いです。
14:00-14:25 勉強の遅れをカバー
RTIは、何かの勉強が特別遅れている子が指導を受ける時間です。
遅れている教科によって、いくつかの教室に連れて行かれて勉強を教わります。
その間、他の子ども達は自分のパソコンで算数アプリなどをしています。
14:25-14:35 帰りの準備
持って帰ってくるのは水筒とリュック、今日勉強したプリントのみ。
筆記用具などほとんどのものは学校のロッカーに置いてきます。
14:35 帰宅
迎え、またはスクールバスに乗って帰宅します。
バスを降りるとき、キンダーはバス停まで保護者の迎えが必要です。(親の身分証明証の提示がいる)
1st grade以上の子どもは迎えがなくても降りられます。
キンダーの子も、1st以上の兄弟と一緒なら親の迎えがなくても降りられますよ。
アメリカのキンダーの宿題
宿題はかんたんな本読みくらいです。
週に一冊、10〜15ページほどの絵本を持って帰ってくるので、家で読む練習をします。
アメリカのキンダーガーテンが楽しい理由
日本の幼稚園に通っていた年中の息子は、アメリカのキンダーに初日から楽しく通えていました。
もともと人見知りをしない性格というのも大きいとは思いますが(^^
楽しく通えた理由は2つあると思っています。
①ごほうびがもらえる
子どもが頑張りたくなるごほうびシステムがたくさんあります。
勉強を頑張るとポイントがたまり、お皿やおもちゃ、可愛いえんぴつ、消しゴムなどがもらえます。
毎週のように何かもらってきていましたよ。
②食べることが多い
学校では甘いもの食べる機会が多いです。
お菓子を使って算数の勉強をしたり、みんなでがんばったご褒美にアイスを食べたり、簡単な料理をして食べたり・・・
自分の誕生日には、カップケーキやクッキーをみんなの分持って行くのがアメリカ流。月に2回ほどは豪華な甘いものが食べられます。
キンダーに通う前に日本でしていてよかったこと
オンライン英会話は日本でしていてよかったと思います。
次男は年中さんだったのでペラペラに話せるまではいきませんでしたが、外国人と話すことに抵抗がない状態になっていたことで英語をどんどん吸収していきました。
身の回りの物の名前はもちろん、かんたんな日常会話を話せる状態でキンダーに入れば、子どもは早く学校になじめて友達もたくさん作れますよ(^^♪
まとめ:アメリカのキンダーは楽しく英語の基礎が学べる学年
アメリカのキンダーの内容をまとめると以下のようになります。
- 州の基準日までに5歳の子どもがキンダーに通える
- 登下校時間や勉強する教科は上級生と同じ
- 英語をABCから勉強でき、フォニックスも学べる
- イベント満載で楽しみながら学べる
ハロウィン、クリスマス、バレンタインはもちろん、パジャマやコスチュームを着て登校する日もあります。スクールバスに乗って行く遠足は、年に2回ありました。
アメリカのキンダーは楽しい要素がたくさんあって、英語の基礎もしっかり身に着きますよ。
アメリカで平日キンダーに通っているとなかなか日本語の基礎を勉強をする時間がないので、家の中で日本語が学べる方法も考えておきましょう。