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失敗しない!アメリカの洗濯機・乾燥機の使い方|洗剤や柔軟剤を入れる場所も解決

  • アメリカの洗濯機のスイッチや表示の意味がよく分からない
  • 日本の洗剤を使っても大丈夫?
  • 乾燥機を使うときの注意点は?

アメリカで生活をスタートさせてすぐ直面するのが、日本のものとは見た目も仕組みもまったく違う「洗濯機・乾燥機」の使い方問題です。

この記事では、アメリカで4年暮らす駐在妻が実際に使っている「MAYTAG製 縦型洗濯機」を例に、以下の内容を写真つきで分かりやすく徹底解説します。

この記事で分かること
  • アメリカの洗濯機の5つの特徴
  • 洗濯機の設定方法と日本の服を守る設定
  • 洗剤と柔軟剤の正しい入れ方
  • 洗濯と乾燥で失敗しないための6つの注意点

ポイントを押さえれば、「洗濯したら服がビロビロ…」「生乾きのニオイがする」といった悩みは解消されます。

この記事を読めば、あなたも初日からアメリカの洗濯機・乾燥機を正しく、そして快適に使えるようになりますよ。

アメリカには「ドラム式」と「縦型(トップロード)」がありますが、駐在員の住む賃貸に設置されているのは、比較的安価で大容量な縦型(真ん中に筒があるタイプ)であることが一般的です。この記事では、この縦型をベースに解説します。

この記事を書いた人
ポジまい

アメリカ駐在4年目、8&10歳の男の子を育てる2児の母(管理栄養士)。
駐在準備のコツや子育て・現地生活に役立つ情報を、リアルな経験をもとに発信しています。

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アメリカの洗濯機5つの独自の特徴

アメリカの洗濯機5つの独自の特徴

アメリカの洗濯機の特徴を、大きく5つに分けてご紹介します。

第一印象は、「ここは昭和?」でした(笑)

特徴1.設定はシンプルな「ダイヤル式」

アメリカの洗濯機5つの独自の特徴:特徴1.設定はシンプルな「ダイヤル式」

まるで「むかしの縦型洗濯機」のような見た目ですが、使い方はシンプルです。

ほとんどの機能はダイヤルを回して設定し、最後にスタートボタンを押すだけ。

液晶モニターがないため洗濯時間は表示されませんが、普段使う設定はすぐに慣れます。

特徴2.洗剤は洗濯槽の底、柔軟剤はまん中の筒へ

アメリカの洗濯機5つの独自の特徴:特徴2.洗剤は洗濯槽の底、柔軟剤はまん中の筒へ

日本の洗濯機と違い、洗剤を入れる引き出し式の専用投入口がない機種が多いです。

種類入れる場所注意点
洗濯洗剤洗濯物と一緒に槽の底へ直接入れる液体洗剤やポッド洗剤(Pods)が主流(粉末は溶け残りの原因になる)
柔軟剤まん中の筒(アジテーター)の穴の中に入れる洗濯が始まる前に投入しておけば、すすぎのタイミングで自動投入
塩素系漂白剤左手前などにある専用の穴(洗濯槽洗浄時など)普段使いでは使用しない

一回分の洗剤がカプセル状になった「ポッド洗剤」を使う際は、洗濯物を入れる前の空のドラム(洗濯槽)の底にポッドを一つ入れ、その上に洗濯物を入れるのが正しい手順です。

こうすることで、水が効率よくポッドを溶かしてくれます。

洗濯が始まるとロック(右手前にある穴)がかかって開かなくなります。

特徴3.服を傷めやすい「まん中の筒」が回る

アメリカの洗濯機5つの独自の特徴:特徴3.服を傷めやすい「まん中の筒」が回る。アジテーター(中央の筒)に洗濯物を巻き付けないよう注意。

アメリカの縦型洗濯機の多くには、洗濯槽の真ん中に立つ「アジテーター」と呼ばれる筒があります。

アジテーターが高速でぐるぐる回ることで、衣類を力強くこすり洗いします。

  • メリット: 汚れ落ちが良い
  • デメリット: その強力さゆえに日本の衣類やデリケートな服はビロビロに伸びたり傷んだりしやすい

洗濯物を入れる際は、アジテーターに巻きつかないよう洗濯槽に均等に入れるよう注意し、伸びやすい服は必ずネットに入れてください。

子どもや旦那がポイポイ洗濯物をいれたあと、「アジテーターに服を着せてしまっている!」ということあるので、奥様方は気をつけて確認してください。

特徴4.洗濯機に入る量(驚きの大容量)

わが家の洗濯機は、夏場なら約10人分、冬場でも約8人分と、日本の一般的な洗濯機よりもかなり大容量です。

まとめ洗いが可能になり、洗濯の回数を減らすことができるのは大きなメリットです。

特徴5.「水」と「お湯」で洗う(温水が基本)

アメリカの洗濯機5つの独自の特徴:特徴5.「水」と「お湯」で洗う(温水が基本)

日本では常温の水で洗うのが一般的ですが、アメリカは温水(お湯)で洗濯するのが基本です。

洗濯機には「水(Cold)」と「お湯(Hot)」のホースが両方つながっており、洗濯の設定で水の温度を細かく調整できるようになっています。

アメリカの水はミネラルを多く含む「硬水」であり、温水でないと洗剤がうまく溶けなかったり、汚れが落ちにくかったりするようです。

水の温度によって使う洗剤の種類が変わってきます。

もし常温の水で洗濯したいなら「水でもOK」と書いてある洗剤を選びましょう。

>>アメリカの洗濯洗剤の種類については別記事で紹介しています。

温水専用の洗剤を使って「冷水」で洗濯すると汚れ落ちが悪く、洗濯後のにおいが臭いです。(わたしはこれを知らなかったので、半乾き臭みたいなにおいに悩まされました…)

それでは詳しい使い方を見ていきましょう。

失敗しない!アメリカの洗濯機の使い方(日本語訳付き)

アメリカの縦型洗濯機は、基本的に以下の5つのステップを設定し、スタートボタンを押すだけです。

アメリカの洗濯機の設定内容
  • ステップ①
    汚れレベル(soil level)

  • ステップ②
    水温(wash temp)
  • ステップ③
    洗濯方法
  • ステップ④
    すすぎ回数(rinse options)
  • ステップ⑤
    水の量(water level)

ステップ① 汚れレベル(soil level)

失敗しない!アメリカの洗濯機の使い方(日本語訳付き)│ステップ① 汚れレベル(soil level)

衣類の汚れ具合に合わせて回転の強さや時間を調整します。

英語表記日本語訳
light軽い汚れ
regularふつうの汚れ←通常はこれでOK
heavyひどい汚れ

ステップ➁水温(wash temp)

水の温度を設定します。

英語表記温度メリット・デメリット
tap cold常温の水道水省エネモード
cold冷水(約18℃)日本の服や色あせを防ぎたい服に。ただし洗剤が溶けにくい場合がある
coolぬるめのお湯(約21~24℃)汚れ落ちと衣類への優しさのバランスが良い
warmお湯(約30~41℃)汚れ落ちが良い。少ない洗剤ですむ。電気代は上がる
hot熱いお湯(49~60℃)白いもの、タオル、ひどい汚れに。色あせ・縮みに注意

最も節電効果があるのは「tap cold(常温)」ですが、「温水専用の洗剤をつかう場合」や「汚れ・においが気になるとき」は水温設定を上げてください。

ステップ➂ 洗濯方法(Wash Mode)

失敗しない!アメリカの洗濯機の使い方(日本語訳付き)│ステップ➂ 洗濯方法(Wash Mode)

洗濯のコース(回転の強さ)を選びます。

日本の服を洗うときは、normalやhand washなど、回転がおだやかなコースを選びましょう。

  • normal・・・ふつう洗い←通常はこれでOK
  • winkle・・・シワになりやすいもの(シャツなど)
  • hand wash・・・おしゃれ着洗い(日本の服、下着、伸び縮みしやすい服に)
  • cold wash・・・温水を使わず冷水で洗う
  • soak・・・つけ置き
  • rince & spin・・・すすぎと脱水
  • drain & spin・・・脱水のみ
  • clean washer・・・洗濯槽洗浄(塩素系漂白剤をつかう)
  • power wash・・・汚れのひどいものをしっかり洗う
  • whites・・・汚れのひどい白いものを洗う(タオルなど)
  • bulky/sheets・・・シーツや毛布、コートなど厚手のもの

ステップ➃ すすぎ回数をえらぶ(rinse options)

失敗しない!アメリカの洗濯機の使い方(日本語訳付き)│ステップ➃ すすぎ回数をえらぶ(rinse options)
  • 1 rinse・・・すすぎ1回
  • 2 rinse・・・すすぎ2回
  • 1 or 2 rinse with fabric softener・・・柔軟剤を使うとき

洗剤のみ、または柔軟剤入り洗剤を使うときは、1・2 rinseに設定します。

真ん中の筒(アジテーター)に柔軟剤を入れる場合は「1 or 2 rinse with fabric softener」にしましょう。

ステップ⑤ 水の量を設定(water level)

  • auto sensing・・・洗濯物の量で自動調整(少量~中量のとき)
  • deep water wash・・・ため洗い・ためすすぎ

まとめ洗いするときは「deep water wash」がおすすめです。

アメリカの洗濯機│洗濯時間の目安

機種によって差はありますが、わが家は「ふつう汚れ・洗濯方法normal・すすぎ1回」の設定で洗濯時間は55分です。

汚れレベルをひどい(heavy)にするとプラス15分ほどかかります。

「Quick」というコースがついている洗濯機なら、30分で終わります。

アメリカでの洗濯・乾燥で失敗しないための6つの注意点

注意1. 日本の洗剤(特に粉末)は使わない方がいい

日本の粉末洗剤はアメリカの硬水には溶けにくく、洗濯機内のパイプに詰まったり、汚れ落ちが悪くなったりする原因になります。

管理会社のアメリカ人からも、「日本の粉末洗剤は詰まるから絶対に使わないで」と強く言われました。

お気に入りの洗剤のある方も多いと思いますが、洗剤はアメリカで売られている「液体洗剤」や「ポッド洗剤」を使いましょう。

注意2. 洗剤は「冷水OK」か「温水専用」かを確認する

アメリカの洗剤には、以下の2種類があります。

  1. 冷水でもOKな洗剤(”Coldwater”と書いてあることが多い)
  2. 温水(お湯)専用の洗剤

温水専用の洗剤を冷水で使うと、溶け残りや汚れ落ちの悪さから、洗濯後に「半乾きのような嫌なニオイ」が発生することがあります。

日本のデリケートな服を冷水(Cold)で洗いたい場合は、必ずColdwaterと書かれた洗剤を選んでください。

アメリカの洗剤の詳しい選び方は知らないとヤバいアメリカの洗剤!日本との違いやおすすめの洗剤・柔軟剤を参考にしてください。

注意3. 洗濯ネットは必需品!

アメリカには洗濯ネットがあまり売られていないので、日本から多めに持ってくるのがおすすめです。

強力なアジテーターが回るアメリカの洗濯機では薄いネットはやぶれやすいので厚手のものが最適ですよ。

また、下着用のワイヤー入りネットはすぐにワイヤーが折れることが多いため、ワイヤーなしのネットを使う方が無難です。

ワイヤー入りネットはすべて、数回の洗濯で折れました……

ワイヤー入りネットで洗いたいものや大事な服は手洗いをおすすめします。

注意4. 大切な服は低速脱水(Low Spin)を選ぶ

アメリカの洗濯機は脱水力も強力です。

脱水スピード(Spin Speed)を調整できる機種で大切な服を洗うときは、「Low Spin」に設定して、服の傷みを最小限に抑えましょう。

  • High: 高速脱水(早く乾くがシワや傷みが大きい)
  • Medium: ふつう(普段使い)
  • Low: 低速脱水

注意5. 洗濯物は外に干せない

美しい景観の維持や地域の規則から、「洗濯物は外に干してはいけない」と決まっている地域がほとんどです。(布団を外に干すのもNGです)

洗濯が終わったら、「乾燥機にかける」「室内に干す」の二択になります。

洗濯の次のステップとして、乾燥機の使い方をマスターしましょう。

注意6. 乾燥機を使う前は「リントフィルター」を必ず掃除!

アメリカでの洗濯・乾燥で失敗しないための6つの注意点:注意6. 乾燥機を使う前は「リントフィルター」を必ず掃除!

アメリカの洗濯・乾燥の知識の中で、最も重要で絶対に忘れてはいけないのが、乾燥機の糸くずやホコリを集める「リントフィルター(Lint Filter)」の掃除です。

毎回使用前に掃除しないと、溜まったホコリ(リント)が原因で火災につながる危険性があります。

これはアメリカで育つと親から口酸っぱく言われる「必須のマナー」。

安全のため、毎回必ず掃除しましょう。

乾燥機のフィルターを取り出し、溜まったホコリを剥がしてゴミ箱に捨てるだけです。

乾燥機の詳しい使い方はアメリカの乾燥機の使い方と使わない方法|便利なふとん乾燥できる機能にまとめているので、よかったら合わせて読んでみてください。

まとめ:アメリカの洗濯機を使いこなそう!

アメリカの洗濯機は日本のものとは仕組みが違いますが、一度設定を覚えてしまえば、ダイヤルを回してスタートボタンを押すだけなので非常にシンプルです。

  • 洗剤は洗濯槽の底へ、柔軟剤はまん中の筒へ
  • 日本の服は「冷水」「Low Spin」で洗う
  • 乾燥機はリントフィルターを掃除してから使う

それでは、またお会いしましょう!

【アメリカ生活に役立つ情報をチェック】

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