
これから子どもと一緒にアメリカ駐在。日本から何を持って行けば安心?

引越の荷物には限りがあるし、現地で買えるものと買えないものの区別がつかない…
渡米が決まった瞬間、楽しみな反面、今まで当たり前に手に入っていたものが買えなくなる不安でいっぱいになりますよね。
結論から言うと、アメリカではお金を出せばだいたいのものは買えます。

アメリカのAmazonや、日本食通販の「Weee!」を使えば、日本の調味料も日用品も手に入ります(お値段は3倍〜10倍しますが…)。
でも、アメリカ生活4年目の私が断言できるのは、「日本の製品は安くて品質がめちゃくちゃ良い!」ということ。
この記事では、小学生2人を育てる駐在妻の私が「日本から持っていくべきもの」「現地で十分なもの」を徹底解説します。
- 限られた引越荷物で優先順位を決めたい
- アメリカで買うと高すぎるものを日本から持って行きたい
- 子どもの日本語維持のために準備するものを知りたい
【後悔しない】アメリカ駐在に持って行く「引っ越し荷物」仕分けのコツ

アメリカへの引越荷物は、大きく分けて3つのルートで持って行きます。
| ルート | 持って行ける量 | 内容 |
|---|---|---|
| 手荷物 | とても少ない 飛行機に持ち込める量(キャリーケース+段ボール数個分) | ・入国初日から使うもの (変圧器、常備薬、最低限の服など) ・食品 |
| 航空便(約2週間で到着) | 少ない 段ボール数個分(うちの会社は4個まで) | 現地生活に必須なもの(炊飯器、最低限の学習道具) |
| 船便(約2~3ヵ月で到着) | 多い | その他(テーブルなどの大型家具、消耗品など) |
届くまでに2~3ヵ月かかる船便であれば、けっこういくらでも持って行けますが、何でもかんでも船便に入れると現地で後悔します。

例えば、私は料理道具(菜箸やお玉など)を船便で送ってしまい、結局すぐに現地で買いまわり、荷物が届いたら2セット揃ってしました。
「毎日使っているものは手荷物か航空便で送る」と意識して準備することをおすすめします。
【2026年版】アメリカ駐在へ持って行くと絶対後悔しない物リスト!
【食品編】キャリーケースに詰めるべき厳選品

まずは、一番気になる食品です。
渡米したての頃は、アメリカの日本食スーパーはとにかく高く感じます。
もしアメリカで同じものが売っていたとしても、値段は3~10倍するので正直何を持って行っても後悔しません。

ただし、食品は引越荷物(航空便・船便)には入れられず、自分で運ぶことになるので厳選必須です。
アメリカに住んで分かった「これだけは日本で買いたい」というものは、以下のようなものです。
- お気に入りのだし、醤油、味噌
- 高級ブランドの調味料
- レトルトの離乳食
アメリカには肉エキス(チキン・ビーフ等)を含む製品の持ち込みが厳しく制限されています。
詳しくはアメリカに持ち込める食品のおすすめは?持ち込めない3つの食品も解説 の記事で紹介しています。
【教育・子ども用品編】妥協したら後悔します!

私が子どものために一番「準備してよかった」と思うのが教育関連です。
アメリカの現地校に通うと、日本語は驚くほど一気に抜けていきます。
日本の通信教育(タブレット学習)
何を差し置いても、タブレット学習は本当に持って行ってよかったです。
動画で日本の授業を受けて問題を解いていけるので、親が一から全教科教える必要がなく、ストレスが激減します。

わが家は現在「スマイルゼミ」を愛用中ですが、一時帰国のテストでは全教科90点以上でした。
もし海外受講を迷っているなら、持って行かないと絶対に後悔すると思いますよ。
日本の本・ドリル
日本の本やドリルはアメリカの紀伊国屋などでも手に入りますが、種類は少なく、価格は3倍以上です。

駐在期間中に必要そうなものは買っていきましょう。
- 国語・漢字辞典
- お子さんの興味がある分野の本や図鑑
- ドリル
新刊などは日本のAmazon Kindle(月額980円:30日無料体験あり)を利用すればすぐに読めるので、アメリカ生活中はかなり便利ですよ。
文房具・おりがみ
日本人補習校に通う予定なら、ノートは日本で用意しましょう。

鉛筆や消しゴムも日本の方がクオリティが高く、かわいいものが多いですよ。
アメリカの日本人補習校、小学生の持ち物についてはこちらの記事をご覧ください。
おりがみや千代紙はアメリカでは高いので、ダイソーでまとめ買いして行くのが正解です。
使いなれている薬
アメリカでも薬は買えますが、渡米してすぐはどれを選べばいいか分かりません。
日本で使い慣れている薬を持って行くと安心です。
服・靴
- Tシャツ生地のロンティー
- パジャマ
- 肌着
アメリカにはTシャツ生地のロンティーは種類が少ないです。(首のつまったスポーツ用生地のものはよく売っている)
また、絶対に買ってきて欲しいのが「冬のパジャマ」です。
アメリカのパジャマは薄手かフード付きかバスローブ型で、ふつうの温かいパジャマがあまり売っていません。
乾燥機にかけても縮まないユニクロのパジャマなんかは最強ですよ。

アメリカのパジャマは首元がすぐヨレヨレになるし、乾燥機にかけたら一気に縮むし、質が良くないですよ。
またアメリカでは肌着を着る習慣がないので、必要なら日本から多めに送りましょう。
【生活・キッチン編】

変圧器
アメリカの電圧(110〜120V)でも日本の家電は動きますが、変圧器を使わないと故障の原因になります。(日本の電圧は100V)
変圧器には「消費電力の大きい家電用」と「消費電力の小さい家電用」があるので、どちらも用意しておくといいですよ。

消費電力の大きい家電用変圧器は、値段が高く、ダンベルのように重くて移動しにくいので、キッチンに1~2つあれば十分だと思います。
✔ 消費電力の大きい家電用
- 炊飯器
- ケトル
- ホットプレート
- 高性能美顔器
- ドライヤー
- ヘアアイロンなど

ドライヤーやヘアアイロンなど、海外仕様のものを買うと変圧器は不要です。
✔ 消費電力の小さい家電用
- テレビ
- 扇風機
- DVDレコーダー
- そうじ機の充電
- 進研ゼミのチャレンジタッチの充電 (3ステップ!チャレンジタッチを海外でも日本と同じ料金で使う方法>>)
高機能の炊飯器&レンジ炊飯器
アメリカで買える炊飯器はシンプルなものが多いので、日本の高機能な炊飯器を持って行ってよかったです。
また、「レンジ炊飯器」は旅行先のホテルでご飯が炊けるので、持っていると重宝しますよ。

「炊飯器が壊れた」「変圧器なしで炊飯器を使いたい」という方は、アメリカのAmazonで買えるおすすめ炊飯器・家電を紹介している記事をご覧ください。
室内物干し
アメリカでは洗濯物を外に干せないので、室内物干しは必須です。
洗濯に関することはべつの記事にまとめているので、合わせて確認してみてください。
トイレの便座カバー
アメリカのトイレは、ウォシュレットが標準装備ではありません。

冬の便座は冷たすぎて無理!という方は、日本製のカバーを多めに持っていきましょう。
私は便座カバーをアメリカのAmazonで買ったらすぐボロボロになり、結局日本製のものを取り寄せました。
箱ティッシュ・生理用品
日本のティッシュは肌触りがよく、値段はアメリカの1/6ほどなので、船便で大量に送るといいですよ。
生理用品も日本の3倍ほどの値段です。
また、アメリカの体温計は単位が日本と異なるので、慣れている日本の体温計を持っていくのが一番安心です。
キッチン小物・弁当グッズ
- 輪ゴム
- 計量カップ・大さじ小さじ
- 食器(茶碗・お椀・魚皿・どんぶり・お箸)
- 冷蔵庫の仕切り用かご
- ラップ
- 弁当用グッズ
アメリカと日本は計量カップの量が違うので、日本のレシピで料理する方は計量カップや大さじ・小さじは必須です。
- アメリカ・・・240ml
- 日本・・・200ml

お箸や食器も、使いなれたものを買って行くのがおすすめ。
アメリカの冷蔵庫は大きいので、仕切りに使えるかごもあると便利です。(アメリカで探すとムダに高い)
また、アメリカのラップは「切れない・くっつかない」で有名。
日本のラップのストックを10本くらい持っている駐在妻もいるくらいなので、まとめ買いして送るといいですよ。
お子さんがいらっしゃるなら、お弁当用にかわいいカップやピックを日本から持って行きましょう。
日本のドライヤーやヘアカラー剤
アメリカで美容室にちょこちょこ行くのはハードルが高いので、髪がしっとりサラサラになるドライヤーやヘアカラー剤は日本で買って行くといいですよ。
ナノイードライヤーは海外対応のものがあり、変圧器なしで使えます。
アメリカにもヘアカラー剤は売っていますが、白髪染めは日本食スーパーにちょろっとしか売っていなくて高いです。
サロン品質のセルフカラー「COLORIS」は、アメリカに行く方にもめちゃくちゃおすすめ!(白髪染めも◎)

ちょっと高くても質のいいものを買って行く方が、アメリカで美容室に行くよりだいぶ安い♪
もう少しリーズナブルなものがいいなら、1箱2千円で買える「ロレアルパリのオイルカラー」もあります。
美容室で染めたと思われるほど発色がキレイで色落ちしにくいです。※チョロット白髪までOK
【要注意】アメリカ駐在に日本から持って行かなくてよかったもの
以下のものは、現地調達で対応できます。
- 綿棒、洗剤、石けん
- 電子レンジ
- ジップロック、タッパー
- 色画用紙
- トイレットペーパー
- 電波時計(日本の電波は拾えません)
- クリスマスやハロウィンの飾りやコスチューム(アメリカの方が本場です!)
まとめ:子どもの勉強道具は最優先、あとはほどほどに!
母親として一番後悔してほしくないのは、子どもの日本語維持のための準備です。
タブレット学習やドリルだけは持って行かないと本当に後悔するので、日本でしっかり揃えておきましょう。
それ以外の生活用品は、最悪アメリカで買い直せます。
「アメリカでの買い物」も駐在生活の楽しみのひとつなので、あまり肩肘を張らず、ほどほどに準備して出発してくださいね!














