アメリカの小学校は日本とどんなところが違うの?
アメリカと日本の小学校は何もかも違うところばかりです。
日本の小学校と共通しているところは、
- 先生に勉強を教えてもらう
- クラスの友達と一緒に勉強する
くらいで他は全部違うんじゃないかって思うくらいです。
もしあなたのお子さんがこれからアメリカの小学校へ通う予定なら、「アメリカの小学校でのあたり前」をあらかじめ知っておくと、学校へ通いはじめたときのストレスが少なくなるかもしれません。
今回は、2021年から子ども2人をアメリカの小学校に通わせているわたしが「アメリカの小学校の日本との違い」を紹介します。
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【アメリカの小学校】日本との違い15選
アメリカの小学校に入学式はない
さっそくですが、アメリカの小学校に入学式はありません。
え?じゃあ親は先生に会えないの?
学年がはじまる1週間前にオープンハウス(Open house)という「学用品(サプライリスト)」を学校へ持っていく日があります。先生や友達とはその日に顔合わせできます。
オープンハウスや学校初日の服装は普段着です。
ちなみに、アメリカの学年の始まりは8~9月(州によってことなる)で高校生まで義務教育です。
入学時期や学年・年齢について詳しくはこちらの記事で紹介しています。
帽子はかぶらず好きなリュックで登校する
アメリカでは帽子をかぶって登校しません。
イベントのときに「帽子かぶってきてもいいよ」という連絡が年に2回ほどくることがあります。
公園に行っても帽子をかぶっている子はほとんどいません。
大人も帽子よりサングラスをかけている人の方が多いです。
アメリカの小学校ではランドセルのような重たい指定バッグはないので自分の好きなリュックで登校します。
キラッキラの超ド派手リュックだろうが、キーホルダーをたくさんつけていようが何でもありです。
スクールバスが送り迎えをしてくれる
毎日決まった時間に家の近くに設定されているスクールバスのバス停まで行くと、バスで登下校できます。
スクールバスを利用せず、毎日親が送り迎えをしてもいいですよ。
わたしの住んでいる地域では「学校と家が1.6㎞以上離れている」場合、無料のスクールバスが利用でき、バス停は320ⅿおきに設定されています。
学校から家が近い場合は、車で送るか親と一緒に歩きで登校します。
1日中運動靴のまま過ごす(上靴・体育館シューズはいらない)
履いていく靴があればそれだけで十分です。
体育館で運動するときもずっと同じ靴のまま1日中過ごします。
1日中履いて行く靴で過ごすので、雨の日に長靴をはいてくる子はおそらく1人もいません。
長靴を用意していましたが2年間で1度も履いていません……
授業と授業のあいだに10分休憩はない
日本のように授業のあいだに休憩はなく、すぐに次の授業がはじまります。
じゃあトイレはいつ行けばいいの?という疑問の解決方法は他の記事で紹介しています。
アメリカの小学校は食べる回数が多い
日本では昼食のときに1回食べるだけですが、アメリカでは「朝食・昼食・スナック」の合計3回食べる時間があります。
勉強をがんばっていると先生たちはアメやお菓子をくれるので、授業中に食べながらなんてこともふつうです。
給食はカフェテリアで食べ、専属のスタッフがいるので給食当番はありません。
アメリカの小学校ではよくパーティーをする
クラスの目標を達成したらアイスパーティー、ピザの作り方を勉強したあとはピザ屋さんから出前をとってピザパーティーなど、何かとパーティーをしています。
自分の誕生日にはクラス全員分のカップケーキなどを持参し、みんなにお祝いしてもらう簡単なバースデーパーティーも毎月のようにやっています。
ポップコーンを食べながら映画を見ることもあり、日本の小学校にはない楽しみがたくさんあります。
人を傷つける子は転校させられる
授業中の態度が悪かったり、先生や友達に暴力的なことをすると校長先生のところへ連れていかれ厳重注意されます。
それでも続くならクラスを変えられたり、転校させられることもあります。
小学校の低学年だからと言って容赦なしで、わたしが知っているだけでも、この1年に2人の子が転校させられています。
他の学校で問題を起こして転校してきた子が、新しい学校へ来て2ヶ月でまた転校させられる、という感じです。
ケンカになると日本よりけっこう激しくて、机をひっくりかえしたり先生をたたいたりする子もいるそうです…
教室の床で字を書くのはふつう
子どもたちはよく床で字を書いています。寝そべりながら書いていることも。
座布団が用意されてる…
「授業中の態度これでいいの?日本だと絶対怒られるでしょ?」
って思ってしまいますが、アメリカではふつうなんですね。
アメリカの小学校の英語ってどのくらいのレベルなの?と思っている方はこちらの記事を参考にしてください。
【授業写真あり】学年別アメリカの小学校の英語レベル 日本との違い>>
教科書や筆記用具は持って帰らない
教科書や筆記用具はすべて学校に置きっぱなしで、基本的にクラス共有で使っています。
2nd grade(セカンドグレード:小学2年生)では、社会の教科書のみ個人用に用意されていましたが、持って帰ってきたのは学年が終わったときでした。
低学年のころは教科書をあまり使わずプリントで学習することが多いようです。
毎日持って帰ってくるのは「水筒」と「その日勉強したプリント」だけです。
パソコンは1人1台用意されていて、キンダー(日本の年長さんの学年)から毎日使います。
家での宿題や学校での1日(時間割)についてはこちらの記事で紹介しています。
プールの授業はない
アメリカの小学校にはプールがありません。
そもそも体育の授業は週1回だけです。
子どもが泳げるようになってほしいなら、近所のスイミングスクールに個人的に通わせることになります。
アメリカの小学校に掃除の時間はない
アメリカの小学校では、子どもたちが掃除をすることはありません。
学校が終わると担当スタッフが毎日掃除をしてくれます。
女の子の半数以上はピアスをつけている
アメリカでは赤ちゃんのうちにピアスを開けている女の子がとっても多いです。
学校でも多くの女の子がかわいいピアスをしているので、日本から来た女の子は「わたしもピアス開けたい!」って言いだす子も多いみたいです。
毎週抽選会がある
これはアメリカ全体ではなく、子どもの通っている学校だけかもしれません。
毎回授業の終わりに数人だけ「抽選チケット」がもらえます。
名前を書いてクラスのチケット箱にいれ、毎週月曜日に先生がそこから1枚ひきます。
当たった子は何か景品がもらえます。
チケットが多いほど当たりやすいので、このシステムがあると子どものやる気はすごいです。
先生やバスの運転手さんにプレゼントを渡す日がある
学年の終わりに、担任の先生やバスの運転手さんへ感謝の気持ちを伝えてプレゼントを渡す日があります。(学年のはじまりやバレンタインデーにもプレゼントを渡す人もいる)
強制ではありませんが、日本人は「Amazonやスーパー、スタバのギフトカード」と「ありがとうの気持ちを書いたカード」を渡している人が多いようです。
アメリカと日本の文化の違いは大きかった
アメリカの小学校にはこんな特徴がありました。
- 入学式はない
- 人を傷つけることは許されない(義務教育でも退学になる)
- 思いきり個性を表現できる(髪型・持ち物は自由)
- 楽しいイベントが常に用意されている
アメリカは銃社会なので怖いイメージを持っていましたが、子どもの頃は人を傷つけてはいけないことをしっかり教えていると知り安心しました。
アメリカでは、髪を染めて学校へ行くと先生や友達に「あなたの髪の色ステキね」と言われ、とても派手な服装をしていくと「今日のあなたの服、わたしは好き」とみんながほめてくれます。
日本では不良扱いされそうなこともアメリカではほめられるって、かなり文化の違いを感じます。
自分の好きを思いきり表現でき、みんながその個性を認めあっている環境はとてもいいなと思います。
アメリカの小学校についてもっと詳しく知りたい方は、他の記事もぜひ参考にしてみてください。
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